2013/06/30

microSDカードを水没させる

計器の運用が始まってなかなか記事を書くネタがないのですが、生存報告代わりに簡単な実験の結果をまとめておきます。

鳥人間コンテストに出場する機体に取り付ける計器は最終的には水に浸かってしまうので防水が必須になります。
防水ケースと防水コネクタを使って対策を取れればよいのですすが、
  • 重量がかさむ
  • 水没直前まで動けば十分
  • 水没後はデータが保持できればよい
  • 計器の再利用は考えない場合が多い
等の事情があるので簡単な防水対策しか取られないことも多く、浸水を許してしまうことも多々あります。
そこで、データ記録媒体として多く使われているであろうmicroSDカードが水没した際にデータが保持できるのかを試してみました。

実験は、
  1. 通電しない状態
  2. 通電した状態
の2つの条件で行いました。
最も条件が悪いであろう海水への水没を想定し、海水より少し濃い目の約5%の食塩水を用意して1時間microSDカードを浸し、記録されたデータが保持できているかを確かめました。
microSDカードはSanDisk製2GBのものを使用しました。

1. 通電しない状態

通電せずに塩水に浸けた後にもデータを読みだすことができました。
microSDカードの外観にも変化はありませんでした。

2. 通電した状態

通電した状態での実験は、microSDカードを挿したUSBカードリーダをパソコンにつなぎ、カードリーダごと塩水に浸けて行いました。
塩水に浸けた直後から水が電気分解され、塩水から引き上げるまで泡が発生し続けました。
そのせいか、下の写真のようにカードリーダ・microSDカードの端子にはひどい腐食が発生しています。


端子の腐食のためこのカードリーダは使えなくなってしまいましたが、別のカードリーダを使ってmicroSDカードのデータは読み込むことができました。

実際に落ちることになる琵琶湖の湖水の電気伝導度は今回の実験条件より低く、計器の電源まわりもパソコンに比べればパワーがないので、端子の腐食はより少ないのではないかと考えられます。
データが保持できるかどうかは使うmicroSDカードなどの条件にもよるとは思いますが、水一滴の侵入も許さない防水をせずともデータが保持できる場合が多いのではないかと思います。